[ORASシンオウダービー] ぴかちる仁王立ちエンド
公式インターネット大会のシンオウダービーが開催されてから1か月以上経ってしまいましたが、
私の主催する第8回ポケモン福井オフでこのルールの対戦会を行い準優勝したので、構築記事を書きたいと思います。
最近ついに本気を出すと噂のカビゴンですが、福井オフにも毎回ぴかちるさんという自他共に認めるカビゴンが参加してくださっているので、決勝戦まで行ってスクリーンに映したいなという意気込みで頑張りました。
ポケモン | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 特性 | 持ち物 |
---|---|---|---|---|---|---|
ライコウ | 10万ボルト | 目覚めるパワー氷 | リフレクター | 光の壁 | プレッシャー | 光の粘土 |
ラティオス | 流星群 | サイコショック | 10万ボルト | トリック | 浮遊 | 拘り眼鏡 |
トゲキッス | エアスラッシュ | 火炎放射 | この指とまれ | 守る | 天の恵み | ラムの実 |
ウインディ | フレアドライブ | 神速 | インファイト | ワイルドボルト | 威嚇 | 拘り鉢巻 |
カビゴン | のしかかり | 炎のパンチ | 鈍い | 眠る | 厚い脂肪 | カゴの実 |
マリルリ | アクアジェット | じゃれつく | 腹太鼓 | 守る | 力持ち | オボンの実 |
■概要■
〜シンオウダービーの環境〜
今回の特殊ルール「シンオウダービー」とは、図鑑No493までのポケモン(禁止伝説、カイリュー、バンギラス、ヒードランを除く)だけが参加でき、持ち物メガストーンを持たせることができないという、「ダイヤモンド・パール」環境を似せたルールです。
昨今ではポケモンは世代が進む度に火力がインフレしているように思えますが、このルールではメガシンカ禁止ということで、第4世代や5世代のようなテンポのゲームが多く繰り広げられます。
6世代で猛威を振るったメガガルーラを筆頭としたメガシンカポケモンやボルトロスランドロスがいないので、過去に強かったポケモンが再び日の目を浴びたり、新要素と絡んで面白い動きをすることもあります。
また、メガストーンを持てないことや、悪技を半減させるタイプのポケモンが少ないということで、技「叩き落とす」の一貫性が非常に高いです。
何度か調整しながら他の方の構築を観察していると、メガシンカ無しで高火力を出すことができ、ファイアローや高火力不意打ちの心配がないためか晴れ、雨、霰の各種天候パが多いように思いました。
それに対し、トリックルームは少ないターンで決着をつけれる火力が不足しているためか、ガッツリしたトリパは少ない印象を受けました。
しかしながら、最初から高火力を出せる晴れ雨に裏でスイッチ展開を組み込んだものはかなりいました。
〜のろいカビゴンを軸とした構築〜
なんだかんだで調整する時間がなく構築に迷っていたところ、いつものユラさんから「のろいカビゴンが強い」という話を聞きました。
カビゴンは特性厚い脂肪と耐久力と遅さで、晴れと霰とトリパのかなりの障害になります。
唯一の弱点である格闘も、このルールでは強い格闘ポケモンが少ないので安定して場に居座ることができます。
そこで鈍いを積んで火力と物理耐久を上げれば殆どのポケモンに勝てると考えました。
カビゴンを軸にじっくり戦いたいのでまず壁ライコウが入ります。
速さとそれなりの耐久で両壁を貼ることができ、雨やサンダーなど環境によくいるポケモンにも強いです。
そして壁構築の陥りやすい欠陥として、相手の崩し速度が遅くなりすぎることがあるので、カビゴンの苦手な格闘タイプをケアしながら瞬時に高火力を出せる眼鏡ラティオス、威嚇を撒きながらフレアドライブや神速ができる鉢巻ウインディを採用しました。
拘りアイテムを持ったポケモンを複数いれると守るが使えないため、構築全体が脆くなりやすいのですが、そこは壁で補えるので相性が良いです。
さらに、カビゴンの隣に置くだけでなく、懐かしのラティオス+トゲキッスの並びで攻撃を吸寄せながら眼鏡流星群を叩き込む動きが強そうだったのでトゲキッスを採用。
最後に、カビゴン単体エースだと心もとなく、せっかくサポートが充実しているため2枚目のエースとして太鼓マリルリを採用して完成です。
〜選出と立ち回り〜
基本的には先発は殆どライコウ、ラティオス、ウインディの中から2体。たまに雨の取り巻き次第でラティオス+トゲキッスなど。
後発にカビゴンorマリルリ+トゲキッス、ウインディという形をとることが多いです。
レアケースで雨にマニューラが入っていたりすると、ウインディを出し辛いのでマリルリを太鼓無し運用したりなどします。
序盤は壁を貼って場を整えながら高火力をぶつけてできるだけカビゴンの障害となりそうなポケモンを優先的に潰します。
先発はタイミングを見計らって犠牲にして死に出しカビゴンがベストですが、対雨だと滅びの歌が脅威だったり、カビゴンは受け性能も高いので安全に出せるタイミングがあったら積極的に交替で出します。
カビゴンが鈍いを積み始めたら、守るがないので、出来るだけ相手に格闘タイプなどを出される前に隣にトゲキッスを並べておくなど気を付けたいです。
だいたい2回積めればほぼ勝ちです。遅くて事故が怖いので眠るの使用はお早めに。
こういった壁構築の宿命で急所に弱いのはどうにもなりません。
■個別解説■
ライコウ
191-x-95-142-120-183
●配分
最速を確保し、場持ちを良くさせるため16n-1までH振り。
残りはマリルリの太鼓を防ぐためC振り(Hマリルリを高乱数で3/4削る。チョッキ持ちでも高乱数2発)
●技
・10万ボルト:安定した攻撃技で撃つ相手は多い
・目覚めるパワー氷:ガブリアスに受けに回ると辛い構築のため。ライコウウインディの並びでも神速と合わせて倒せる。
・リフレクター:構築全体の耐久サポート
・光の壁:同上
●持ち物
・光の粘土:長い試合が多くなるため3ターン延長は大きい。
ラティオス
155-x-101-182-130-178
●配分
火力を出すためCS。リフレクターや威嚇があればマニューラの叩き落とすも耐える。
●技
・流星群:高火力の主力技。2発目でもガブリアスを倒せるのは美味しい。
・サイコショック:安定技で、カビゴンの障害となる格闘タイプを倒す。
・10万ボルト:対マリルリや対雨などに。
・トリック:面倒なコンボパーティー崩し。
●持ち物
拘り眼鏡:瞬時に火力を叩きだすため。守りは壁に任せる。
トゲキッス
191-x-123-141-176-101
●配分
全国ダブルのメガガルーラ捨て身耐えの流用だが、丁度壁込みで+2ハッサムのバレットパンチを耐える程度。
●技
・エアスラッシュ:主力技であり、6割で全体技であろうが味方を守れる。
・火炎放射:鋼タイプに対する打点。特にハッサムには隙を見せたくない。
・この指とまれ:エースを守る。
・守る:吸寄せ技持ちは狙われやすいので、守るを持っていると使いやすい。
●持ち物
・ラムの実:構築のどこかで催眠対策をしたい。被弾回数が多く、技の追加効果による事故を防ぐため。
ウインディ
191-176-100-x-100-124
●配分
Sが必要な場面があまり思い浮かばなかったので最速ユキノオー抜きを確保し、残りを火力と耐久へ。
●技
・フレアドライブ:主力技。等倍以上なら凄く削れる。
・神速:マニューラなどの素早いポケモンの処理や、味方の僅かに足りない火力を補う。
・インファイト:相手のカビゴンを大きく削るなど。
・ワイルドボルト:水タイプ、主にマリルリに隙を見せない。
●持ち物
・拘り鉢巻:瞬時に火力を叩きだすため。サイクルを回す威嚇と相性が良い。
カビゴン
255-130-117-x-157-31
●配分
火力は鈍いで上げるので全て耐久に。Bに極振りしてHは16n-1残りD。性格は補正の恩恵が大きい生意気。
●技
・のしかかり:主力技。恩返しと比べやや威力が落ちるが、小さくなる対策や、麻痺を撒けてトゲキッスとの相性が良い。
・炎のパンチ:のしかかりの範囲を補う。ハッサムに隙を見せない。
・鈍い:2回積めれば大体勝ち。
・眠る:回復技は必須。よく飛びかかる鬼火などにも強い。
●持ち物
・カゴの実:眠るとセット。
マリルリ
204-112-101--x-101-73
●配分
いつもの太鼓マリルリ。Sラインはいたちごっこなのであまり気にしていない。
●技
・アクアジェット:主力技。
・じゃれつく:叩き落とすとかなり悩んだが、積まないで運用するときにドラゴン悪格闘に打点がほしかった。
・腹太鼓:2枚目のエースであるための技。
・守る:積む前も後も狙われやすいポケモンなので。
●持ち物
・オボンの実:腹太鼓とセット。
■結果■
・第8回福井オフ準優勝
・公式シンオウダービーは実家の回線弱すぎ問題で無理。サン&ムーン発売までには再び一人暮らしします。